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重要取り組みテーマ:地球の健康を守る・支える

基本的な考え方・方針

地球環境問題への取り組みは喫緊の課題であり、環境負荷を低減し持続可能な社会実現のため企業が果たす役割はますます大きくなっています。ユニ・チャームは、地球環境を守り支えることが最も重要な課題のひとつであると認識しています。中長期ESG目標「Kyo-sei Life Vision 2030」と「環境目標2030」を全社の中長期環境重点目標として推進し、衛生的で便利な商品・サービスの提供と、地球環境をよりよくする活動への貢献の両立を目指します。

2021年実績について

「環境配慮型商品の開発」「リサイクルモデルの拡充」として、鹿児島県志布志市・大崎町と共同で使用済み紙おむつのリサイクルの実証実験を行っています。このリサイクルによって再生したパルプを活用した紙おむつの開発も進めています。使用済み紙おむつのリサイクルを推進することは、温室効果ガス排出削減に貢献する活動です。
「気候変動対応」では原材料調達から製造、廃棄までのバリューチェーン全体でCO2排出量の削減に取り組んでいます。当社から排出するCO2のほとんどはScope2であるため、再生可能電力へ切り替えることで「CO2排出ゼロの工場・事業所」を目指しています。
「プラスチック使用量の削減」では、植物由来原料を使用した商品の発売や、商品設計段階でうす型にすることによる使用量の削減、紙おむつとパッドを併用する使用方法を啓発することで商品そのものの使用量を減らす活動を行っています。また商品だけでなく、包装材の薄膜化や環境にやさしい紙パッケージの採用、小売店店頭の販促物のプラスチック使用量ゼロにも取り組んでいます。

重要取り組みテーマ 指標 実績 中長期目標
2021年 目標値 目標年
環境配慮型商品の開発 今までにないユニ・チャームらしい考え方で「3R+2R」を実践する商品・サービスの展開件数。 開発継続中 10件以上 2030年
気候変動対応 事業展開に用いる全ての電力に占める再生可能電力の比率。 7.3% 100% 2030年
リサイクルモデルの拡大 紙おむつリサイクル設備の導入件数。 開発継続中 10件以上 2030年
商品のリサイクル推進 資源を循環利用した不織布素材商品のマテリアル・リサイクルの実施。 開発継続中 商業利用開始 2030年
プラスチック使用量の削減 プラスチックに占めるバージン石化由来プラスチックの比率。 開発継続中 半減
(2020年比)
2030年

環境配慮型商品の開発/リサイクルモデルの拡大

貢献するSDGs

取り組みの背景

超高齢社会にあって、大人用紙おむつの生産量は年々増加し、家庭から排出されるごみのうち、紙おむつの体積は全体の8分の1に達しています。また、紙おむつは木材を原料とするパルプを使用しているため、使用量の増加は森林資源の消費にもつながります。2020年3月に環境省から「使用済紙おむつの再生利用等に関するガイドライン」が策定され、リサイクルに注目が集まっています。当社は、ごみ焼却コストとCO2排出量、資源の有効活用などを改善する取り組みを「紙おむつメーカーが果たすべき責任」であると考え、2015年から使用済み紙おむつのリサイクル事業化への取り組みを開始し、技術開発や実証実験に取り組んでいます。

主な取り組み・活動事例

【日本】独自の使用済み紙おむつリサイクルシステムを実現

2015年にスタートした使用済み紙おむつリサイクルプロジェクトでは、回収した使用済み紙おむつを洗浄・分離し、取り出したパルプに独自のオゾン処理を施して排泄物に含まれる菌を死滅させ、未使用のパルプと同等に衛生的で安全なパルプとしてリサイクルするシステムを実現しました。なお、従来のように使用済み紙おむつを焼却して、新たな紙おむつを未使用のパルプから作る場合に比べ、温室効果ガス排出量は大幅に削減できることが分かりました。社会課題、環境問題を解決する取り組みとして、介護施設向けの紙おむつ 『ライフリー』の一部商品の材料に、衛生的で安全なリサイクルパルプを配合した商品の実用化に取り組み、2022年5月に販売に至りました。

【日本】自治体との協働

当社は、2016年5月から鹿児島県志布志市が主体となっている「使用済み紙おむつ再資源化推進協議会」に参画し、同年11月1日には志布志市および、そおリサイクルセンター、当社の3者間で使用済み紙おむつの収集とリサイクルに関する協定を、2018年4月2日には、大崎町を加えた4者間協定を締結し、使用済み紙おむつリサイクル事業を実現するための実証事業を行い、志布志市、大崎町との協働を進めています。2020年には、そおリサイクルセンターに大型量産設備を導入し、国内外で普及可能なリサイクルシステムを確立できるよう、取り組みを強化しています。

また、2020年10月に、災害対策、健康増進や子育て支援など7分野において支援する「地域活性化包括連携協定」を東京都東大和市と締結し、東京都が公募した「使用済み紙おむつのリサイクル推進に向けた実証事業」において、高齢者施設や保育園等での使用済み紙おむつの分別回収の実証実験を行い、回収された紙おむつはリサイクルできるレベルであることが確認できました。2021年10月には、東京都が公募する「家庭から排出される使用済み紙おむつ」の効率的な回収、収集・運搬、再生利用処理等の手法において、小田急電鉄株式会社と共同で、東京都町田市一般家庭約2,500世帯分を対象に実証する事業者に採択されました。廃棄物収集業務を効率化しつつ、ごみの削減やリサイクルの拡充へとつなげる取り組みを進めています。

使用済み紙おむつのオゾン処理前(左)/オゾン処理後のパルプ比較(右) 使用済み紙おむつのオゾン処理前(左)/オゾン処理後のパルプ比較(右)

使用済み紙おむつのオゾン処理前(左)/オゾン処理後のパルプ比較(右)

「水溶化・分離・オゾン処理による水平リサイクルに向けたパルプ回収」の流れ

2021年6月、次世代の地球を支える小中学生に向けた、夏休みの自由研究にも活用できる「使用済み紙おむつは、もう“ごみ”じゃない『図解でわかる ユニ・チャーム紙おむつリサイクル』」を公開しました。

気候変動対応

貢献するSDGs

取り組みの背景

年々高まる気候変動の影響が深刻さを増す中、当社はCO2排出量の削減を優先的に取り組むべき課題と認識しています。このため、パリ協定の2℃シナリオに貢献するべく、2018年6月にSBT(Science Based Targets/科学的根拠に基づく目標)イニシアチブより2045年までの削減計画に対する認定を受けました。また、2020年10月に発表した中長期ESG目標「Kyo-sei Life Vision 2030」では、「2030年までに事業展開に用いる全ての電力に占める再生可能電力の比率を100%にする」という目標を設定しています。

主な取り組み・活動事例

再生可能電力※1への切り替え

【日本】伊丹工場

伊丹工場に設置した太陽光発電設備のリース契約を大阪ガスファイナンス株式会社と締結し、2021年2月より太陽光発電の運用を開始しました。これにより、伊丹工場の年間使用電力の約3%(29万kWh)が再生可能電力に切り替わり、伊丹工場から排出されるCO2のうち、年間約170tonの削減を目指しています。

【日本】四国工場豊浜製造所

四国工場豊浜製造所では、四国電力株式会社から「再生可能エネルギー指定の非化石証書※2」を使用した電気を調達し、2021年4月から全ての電力が実質的に再生可能電力に切り替わりました。これにより、豊浜製造所から排出されるCO2のうち、年間約2,000tonの削減を目指しています。

【タイ】DSG第2工場

タイの現地法人DSGの第2工場では、WHA Solar company Limited社と電力販売契約を締結し、2021年7月より太陽光発電設備で発電された電気の使用を開始しました。これにより、DSG第2工場の年間使用電力の約20%(288万kWh)が再生可能電力に切り替わり、DSG第2工場から排出されるCO2のうち、年間約1,440tonの削減を目指しています。

【アメリカ】Hartzプレザントプレイン工場

アメリカの現地法人Hartzのプレザントプレイン工場では、Shipley Energy社から「電力証書」を使用した電気を調達し、2021年12月から全ての電力が実質的に再生可能電力に切り替わりました。これにより、Hartzプレザントプレイン工場から排出されるCO2のうち、年間約3,000tonの削減を目指しています。

  • 風力や太陽光、バイオマス、小規模水力などの自然エネルギーで発電された電力
  • 非化石電源で発電された電気の非化石価値を切り離して証書化した非化石証書のなかでも、太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなどの再生可能エネルギー由来であるもの

プラスチック使用量の削減

貢献するSDGs

取り組みの背景

日々大量に発生する「海洋プラスチックごみ」は、長期にわたり海に残るため、2050年には魚の重量を上回ると予測されています。当社は商品の包装材などにプラスチックを使用するメーカーの責任として、世界的な海洋プラスチック問題の解決に向けて、環境省が主催する「プラスチック・スマート」キャンペーンに賛同し、商品の開発段階からプラスチックの削減に取り組んでいます。

主な取り組み・活動事例

【日本】植物由来原料を使用した商品の発売

衛生的な生活と環境問題解決の両立に向け、石化由来プラスチックの使用量削減に取り組んでいます。2021年9月に、「プラスチック製トイレ容器」原料の10%に植物由来のプラスチック原料を使用した、猫用システムトイレ※1『デオトイレ 子猫~5kgの成猫用本体セット』を日用品ショッピングサイト「LOHACO」で先行発売しました。システムトイレは、従来の固まるタイプの紙砂®と比較して、交換時のごみの量を51%削減することもできます。
2021年3月には、本体容器の底フタ部分に、植物由来のプラスチックを約38%使用した、『シルコット® ウェットティッシュ ノンアルコール除菌※2』を、西日本において数量限定で発売しました。

  • 固まらないサンドを通過させて、シートでおしっこを吸収する2層構造のトイレ
  • 全ての菌を除菌するわけではありません。

©Moomin CharactersTM

【インドネシア】100%再生資材を使用した環境にやさしい紙パッケージ

インドネシアの現地法人は、誰もが生活しやすい環境に向け先進的で倫理的な会社を目指すライフスタイルコンセプト「Ethical Living for SDGs」を発表し、SDGsの達成に向けた活動を開始しています。
まずはインドネシアの生活者全てに浸透することを目指し、「Ethical Living for SDGs」の具体的な取り組み第一弾として、2021年6月5日の「世界環境の日」に合わせて、生理用品『Charm』とマスク『Protect Pollution』から、100%再生資材を使用した環境にやさしい紙パッケージの商品を限定発売しました。
パッケージを紙に変更することで、従来のパッケージと比較して生理用品『Charm』は約70%、マスク『Protect Pollution』は約80%のプラスチック使用量を削減しています。
プラスチックを原料としたパッケージの使用による環境への影響を低減するとともに、インドネシアの消費者にプラスチックごみ量の削減に貢献することを呼びかけています。「Ethical Living for SDGs」提唱により、「資源の再利用の可能性」のテーマに沿って、誰もが生活しやすい環境の実現とSDGsの達成を目指していきます。

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